― 無名哲学・浅野萌さんと考える「問い」と「対話」の力
鎌倉エフエムで放送中の「みんなのアカデミア」は、ローカルコミュニティ・学び・未来をキーワードに、多彩なゲストを迎えてお届けする番組です。案内役の中溪裕子さんが、地域で活動する人々のストーリーを丁寧に引き出し、リスナーと気づきやひらめきを分かち合う場になっています。
今回のゲストは、哲学対話ファシリテーターの浅野萌さん。鎌倉を拠点に「無名哲学」という屋号で活動し、哲学対話を通じて日常にある問いを見つめ直す場をつくっています。
番組の中で浅野さんは、まず「哲学対話」とは何かを紹介しました。それは、すぐに答えが出ない疑問をテーマに、参加者が輪になって話し合う営み。結論を急ぐのではなく「考える過程」を大切にすることが特徴です。例えば「友達は多い方がいいのか?」「人はなぜ緊張するのか?」といった問いを通じて、一人ひとりが素直に感じた疑問を持ち寄り、言葉を尽くして向き合うこと。その時間そのものが哲学する行為であり、学びになると語りました。
さらに浅野さんの活動「無名哲学」についても触れられました。「人はみな無名の哲学者である」という言葉を信条に、日常の小さな違和感や疑問を大切にし、それを問いとして共有できる場を増やしたいという思いで活動を続けています。参加者からは「生活の中で疑問を持つことが増えた」「人とのつながりが広がった」といった声も寄せられているそうです。
哲学を難しいものではなく、誰にでも開かれた日常の営みとして捉え直す浅野さんの姿勢は、鎌倉という土地に根ざす“暮らしを楽しむ知恵”とも響き合っているように感じられました。
次回の後編では、浅野さんが哲学の道に至ったライフストーリーや、これからの活動に込める思いについて伺います。どうぞお楽しみに!
「みんなのアカデミア ~radio campus, sharing your story」
放送概要
放送局:鎌倉エフエム放送(82.8 MHz)
放送日時:毎週土曜日 14:00~14:30(第5週は休止)
ネット配信:JCBAインターネットサイマルラジオ
番組コンセプト
“ローカル コミュニティ・学び・未来”を軸に、多彩なゲストを迎え、2週にわたって深く語り合うトーク番組です。例えば、既に馴染んだ「SDGs」という言葉が浸透する前から、鎌倉には持続可能な社会を目指し、先駆的な活動を続ける方々がいらっしゃいます。そんな一人ひとりのストーリーが、リスナーに新たな「気づき」や「ひらめき」を届けます。この土地に根付いた風土を感じながら、午後のひとときを学び舎としてご一緒しませんか?

番組タイトル「みんなのアカデミア」は、終戦直後に開校し、4年半の歴史を刻んだ「鎌倉アカデミア」へのオマージュです。
ナビゲーター紹介
中溪 裕子(なかたに ゆうこ)
- 鎌倉生まれ。大学卒業後、ソニー株式会社にて広報・映像制作、エンターテインメントロボット「AIBO」のプロモーションを日本・米国にて担当。
- 現在はジャンルを越えたKOHO(広報+後方)支援および哲学・社会学分野のライターとして活動。
- 2012年より鎌倉エフエムのパーソナリティーを務め、「みんなのアカデミア」の案内役として活躍中。
番組へのご意見、ご感想をお待ちしています。
e-mail: msg@kamakurafm.co.jp
聴き方
- ラジオで聴く:82.8 MHz(鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、葉山町、横浜市の一部など広域で聴取可能)
- インターネットで聴く:「今すぐ聴く!」ボタンから鎌倉エフエムにアクセス
- 放送日時:毎週土曜日 14:00~14:30(第5週は休止)

「みんなのアカデミア」は、“ローカル コミュニティ・学び・未来”をテーマに、中溪裕子さんが発信する鎌倉エフエムのラジオ番組です。多彩なゲストを迎え、2週にわたって深く語り合い、持続可能な社会を先駆けて実践してきた人々のストーリーを紹介します。一人一人のお話が、聴く人に新たな気づきやひらめきをもたらし、日常を見つめ直すきっかけとなるでしょう。番組名は戦後の文化教育拠点「鎌倉アカデミア」へのオマージュ。鎌倉の風土を感じながら、午後のひとときを学び舎としてご一緒しませんか?
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