自治会対抗「将棋大会」をやったら?

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鎌倉・材木座の自治会「東水会」で会長を務める菅野哲央さんは、会社員として培った“仮説思考”と“高速PDCA”を武器に、地域課題にユニークかつ実践的に取り組む異色のリーダーです。空き家、防災、ご近所づきあいまで、多岐にわたるテーマを「実験と改善のフィールド」として捉えるその視点は、これからのまちづくりに必要な新たな視点を気づかせてくれます。本コラムでは、そんな菅野さんの視点で地域の日常を綴る「東水会ジャーナル」をご紹介していきます。

自治会対抗「将棋大会」をやったら?

今日は会社をお休みしつつ、午前中は(急遽設定されてしまった)仕事のZOOM会議などをして、午後は所用をこなしてから市役所「地域のつながり課」が開催してくださったセミナーに出ました。

お題は、「これからの地域をつなぐ”ゆるやかな関わり”とは。~多様化する価値観の中で自治・町内会ができること~」で、東海大学の健康学部の先生が講師をされてました。

「いつもの誰か」や「いつもの場」とのつながりが、人々の心を豊かにするというお話ですが、「そうしたつながりを持っていなかったり、持ちたがらない人もいる中でどのような工夫ができるのか」というのがテーマでした。

ここでポイントは、無理やりつなげるようなことはいけないこと。行き過ぎるとかえって拒否反応が出たり、「近所から監視されている」と警戒されてしまったりと、逆効果になる場合もあるそうです。遠くから見まもったり、相手のくつろいでいる場に無理なく寄り添ったり、特技を見つけてあげて社会とつなげる材料にしてみることなどが有効とか。そうそう、例えばご家族が認知症になった場合などは、家庭で背負い込むよりも普段から気軽に話せる近所の人には、重く受け止められないように状況を伝えることが、近所全体で支えてもらえることにつながるというお話もありました。

他の地域の自治会長さんたちとのグループ討議の時に、「自治会対抗将棋大会」のアイデアを披露したら、なかなかの評判でした(笑)。どういうものかというと、「材木座や由比ガ浜、大町、小町…などなど鎌倉中の各地区ごとに将棋の腕に覚えある人たち同士のトーナメント戦を行い、地区トーナメントを勝ち抜いた猛者たちが鎌倉市最強の棋士の座を目指して対戦し、チャンピオンには鎌倉市庁杯を授与するという感じです。(松尾さん、勝手に提案してしまってすみません!!)

将棋は小学生から年配層まで経験者も多いので世代間交流を促せます。もし参加者がすごく多ければ年代別にしても良いかもしれません。小学生の部のチャンピオンと70代以上の部のチャンピオンが対戦するのなんかも、盛り上がりそうです。

将棋ではなく、囲碁やオセロ、チェスなどでも良いかもしれないし、麻雀だって(賭け事はご法度ですが)賭けは抜きで「文化」として大いに意義深いでしょう。

女性の場合は、どういうものがあるのでしょうか?グループには男性しかいなかったので、「トランプかな? お手玉かな?」などとアイデアは貧弱でしたが、女性にも加わっていただいて考えれば、きっと楽しい種目が出てくるのではないかと思います。

一回で終わりにしないで、年に3回ぐらいやって何年か回していけば、回を重ねるごとに参加者が増え、最初は「そんもん行かない」と頑なだった方も、「なんか面白しうだな」と参加してくれるかもしれません。そう、これこそが前のコラムで書いた「仮説思考とPDCA」なんです。

市役所の皆さん、ぜひご相談させてください!

「仮説とPDCAでまちを変える」――鎌倉・東水会 菅野哲央さんの挑戦

材木座の11の自治会のひとつ、「東水会(とうすいかい)」。
その名の通り、水道路交差点の東側に位置する地域コミュニティです。

この東水会の会長を6年務めるのが、菅野哲央さん
“仮説オタク”と自称する彼のアプローチは、ビジネスの世界で培った「仮説思考」と「高速PDCAサイクル」を地域に持ち込むという、異色かつ画期的なスタイルです。

🔍 地域の課題に「仮説」で挑む

例えば、クリーンステーションの移設、不法投棄、庭木の管理、空き家の増加といった地域課題。
これらに対し、単なる感情論や前例主義ではなく、「なぜそうなるのか?」を仮説で見極め、最適解を模索します。

「仮説とPDCAで問題が少しずつ解けていくのが面白い。これが僕のモティベーション」と語る菅野さん。

🌊 広がる視野、深まる視点

材木座全体では、津波時の避難体制や団塊ジュニア世代のまちづくり参加を視野に入れ、市レベルでは空き家を福祉や世代交流に活かす構想も。
なんと、観光客2,000万人が押し寄せる鎌倉の「観光と防災」の両立にまで視野を広げています。

🌀 地域運営に「楽しさ」を

地域活動を“義務”や“おつきあい”ではなく、「自分の仮説が通用するかを試せるフィールド」として楽しむ。
そんな柔軟で前向きな姿勢が、少しずつ地域の空気を変えていきます。

🔄 「仮説×高速PDCA」で、地域の未来をアップデート中

現在、次の会長候補を模索しつつ、「FIREを夢見つつ先にRetireが来そう」と笑う菅野さん。
でも、その笑顔の裏にあるのは、「地域に必要なことを、自分のやり方でしっかり回していく」という覚悟と信念です。

📣 これからも、菅野さんの東水会ジャーナルから、まちづくりのリアルと創意工夫をお届けしていきます。
地域の未来を一緒に考えるヒントに、ぜひご注目ください!

東水会ジャーナル 菅野哲央さん

鎌倉・材木座にある自治会「東水会」は、水道路交差点の東側に位置し、海と歴史の風情を感じられる地域です。会長の菅野哲夫さんは、自らを“仮説オタク”と称し、会社員時代に培った「仮説思考」と「高速PDCA」を地域運営に活用。「東水会ジャーナル」として、空き家、防災、世代交流など、地域課題への挑戦をブログで綴っています。地域を楽しみながらアップデートする、新しいまちづくりの姿がここにあります。

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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