鎌倉駅東口から歩いて約5分。多くの人が行き交う小町通りの一角、雑居ビルの2階にある「ライカム クロスロード」。店主・りょうさんの地元である沖縄料理を中心に、アメリカンな雰囲気も楽しめるレストラン&バーです。
仕事帰りにふらりと立ち寄って一杯飲んだり、友人と料理を囲んでにぎやかな時間を過ごしたり。
地域の方々から愛されたこの場所では、たくさんの人と人との出会いが生まれてきました。
そんなライカムは現在、お店があるビルの解体が決まり、移転先を探しています。
9年にわたるこれまでのライカムの歩みや、りょうさんが描くこれからについて伺いました。
沖縄料理とお酒を囲んで、元気をチャージできる場所

ライカムではフーチャンプルーやゆし豆腐、海ぶどうサラダなどの沖縄料理を堪能することができます。人気の「ラクサ」は東南アジアで親しまれている料理ですが、お店では沖縄そばの麺を使用。それぞれの食文化が絶妙に融合した、ライカムの個性が光る一品です。
定番人気のナチョス、タコライスは具材たっぷりで食べ応えがあり、ついついお酒が進む味わい…!


個人的にぜひ食べていただきたいのは、もずくのかき揚げ!ふわっとしたもずくとサクサクの衣、その食感の違いがクセになる美味しさです。

最後にいただいたソーキそばは、あっさりとしたスープにほどよい太さの沖縄そばがよく合い、食事の締めにもぴったりでした。

お酒は泡盛をはじめ、芋・麦焼酎やハイボールなど種類も豊富。りょうさん自身が好きな銘柄や、お客さんのお気に入りのものを少しずつ集めていったそうです。
また、ソフトドリンクやジュース、お茶も揃っているので、お酒を飲まない方も楽しめます。
普段お酒を飲まない私には、りょうさんがグァバをベースにしたオリジナルカクテルをつくってくださいました!

沖縄料理を囲みながら、ゆったりとした時間を過ごせるライカム。気軽に立ち寄って、肩の力を抜いて自分らしく過ごせる居心地の良さも、このお店ならではの魅力です。
一人のお客さんとの出会いから始まった、ライカムの物語

ライカムを始める以前、りょうさんは「大船チャンプル」で働いたのち、「鎌倉チャンプル」で約10年間店長を務めていました。
長く飲食の仕事に携わるなかで、少しずつ芽生えていった「いつか自分のお店を持ちたい」という想い。鎌倉チャンプルで働きながら「どこかにいい場所はないかな」と物件を探していたそうです。
転機となったのは、いつもお店に来ていた一人のお客さん。偶然にも、その方がちょうど現在のライカムがある建物のオーナーだったのです。

「それなら、ここでやってみたら?」
そんな人とのつながりから話は進み、りょうさんは自分のお店を持つことに。
人とのご縁に導かれるように始まったライカムは、今年で9年目を迎えました。
そして、その原点にある「人とのつながり」は、お店の名前にも込められていました。
「ライカム クロスロード」という名前は、りょうさんの地元・沖縄にある「ライカム交差点」に由来しています。
“クロスロード”とは、十字路のこと。
いろいろな方向からやってきた人たちが行き交い、またそれぞれの場所へ向かっていく交差点のように、このお店もいろいろな人が行き交う場所であってほしい。
そんな想いからこの名前をつけたのだそうです。

一人でふらりとやって来る人。仕事帰りに立ち寄る人。友人と食事を楽しむ人。初めて鎌倉を訪れる人。
さまざまな人が同じ場所で時間を過ごし、ときには隣り合わせた人同士にも新しいつながりが生まれていく——
9年間この場所で積み重ねられてきたのは、そんな人と人とのご縁が交差する時間だったのではないかと感じました。
人が集まり、つながりが生まれる「みんなのリビング」

りょうさんがお店を営むうえで大切にしていることを尋ねると、返ってきたのはとてもシンプルな言葉でした。お客さんが来たら、まず元気よく「いらっしゃい!」と迎えること。
仕事を終えて疲れたまま店を訪れる人もいる。そんなときに、「今日はちょっと飲みたいな」という気持ちに寄り添える場所でありたいのだそうです。
目指しているのは、いわば「みんなのリビング」。自分の家のリビングにいるときのように、好きな料理やお酒を楽しみながら、ゆっくりと過ごせる場所。

取材をしている間にも次々と常連さんが訪れ、りょうさんと言葉を交わしながら、くつろいだ様子でライカムでの時間を楽しんでいました。
その店内を見渡すと、ユニークなデザインのタバスコや、アメリカンな雰囲気を感じさせるナンバープレートなど、お客さんから贈られたものたちが所狭しと並んでいます。
一つひとつの品に誰かとの思い出があり、それが少しずつお店の景色になっていく——
お客さんと一緒につくられてきたこの景色は、まさにリビングのような居心地のよさと、あたたかみがあふれた空間。
りょうさんが大切にしてきた「みんなのリビング」という言葉が、ゆっくりと時間をかけてこの場所に根づいてきたことが伝わってきました。

そんなりょうさんがお店を続けていて嬉しいと感じる瞬間のひとつが、ライカムで知り合ったお客さん同士が仲良くなっていることを知ったとき。
ここで初めて出会った人たちが、その後一緒に飲みに来る。一つの店をきっかけに、誰かと誰かの人生が交わっていく。
それは「人が行き交う場所でありたい」という店名に込めたりょうさんの想いが、日々の風景になった瞬間です。

気さくで明るく、話しているとこちらまで元気になるりょうさん。今回の取材でも、料理の話からお店の話、お客さんとの思い出まで、飾らない言葉でたくさんの話を聞かせてくれました。
りょうさんと話していると、長く通う常連さんがいることや、ここから人と人とのつながりが広がっていく理由が自然と感じられました。
ライカムのこれからをつなぐ、新たな場所を探して

そんなライカムは今、新しい「みんなのリビング」となる場所を探しています。
可能であれば、現在と同じように鎌倉駅から徒歩5分ほどの場所。2階や3階でもよく、家賃は税込20〜25万円ほどが希望とのことです。
今の場所は、常連さんはもちろん、初めて訪れる人も気軽に立ち寄れる場所だからこそ、その距離感を大切にしたいと話します。
そして、りょうさんにはもう一つ、次の場所に託している想いがあります。

「できれば、次のお店で最後にしたい」
9年間、たくさんの出会いを見守ってきたライカム。次の場所では、これまでライカムで育まれてきた人とのつながりを受け継ぎながら、新しい出会いとともに、これからの時間を永く重ねていきたいといいます。
だからこそ、これまで大切にしてきたライカムの景色を、そのまま受け継いでいける場所が見つかってほしい。
取材を終えた今、私たちもそう願っています。

今回、鎌倉ひとはこがライカムを紹介したいと思ったのには、理由があります。
鎌倉ひとはこが大切にしているのは、不動産を介して「人と人」「人とまち」をつなぐこと。
そして、そこで生まれたご縁を、また街へ返していくこと。
不動産というと、部屋や店舗を紹介し、契約が決まればそこで仕事は終わるように思われるかもしれません。けれど、一つの場所に誰が入り、そこで何を始めるかによって、街には新しい景色が生まれます。
ライカムというお店も、まさにそのつながりが大切に育まれてきた場所でした。

9年前、一人のお客さんとのご縁から見つかった物件で、りょうさんのお店が誕生しました。
そこへ人が集まり、りょうさんと出会い、お客さん同士が出会う。そしてライカムで知り合った人たちから、また新たなつながりが紡がれていく。
一つの不動産から始まったご縁が、人から人へとつながり、それが街へと広がっていく——
私たち鎌倉ひとはこは、不動産を通して、そんな人とのつながりが循環していく街づくりを目指しています。

だからこそ、人との出会いを大切にしながら、誰かにとっての「みんなのリビング」をつくってきたりょうさんのような人のお店を、この街に残していきたい。
そして今回の記事が、ライカムの次の場所につながる、小さなきっかけになれば嬉しく思います。
人と人がつながる場所を、鎌倉の街に残していくために

人とのご縁をきっかけに始まり、たくさんのつながりを育んできたライカム。
もし、りょうさんが希望する条件に合いそうな場所をご存じの方や、ライカムに合いそうな物件に心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ぜひ鎌倉ひとはこまでお知らせください。
これまで大切に育まれてきた人とのつながりが、次の場所でも続いていきますように!




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