鎌倉のひとに学びつながる
歴史と自然が息づく鎌倉には、日々の暮らしの中に学びと出会いを紡ぐ人々がいます。そんな地域の魅力を、実際に活動する“ひと”の声から届けるのが「ひとに学びつながる」です。竹林整備や伝統の継承、暮らしの工夫など、持続可能な未来につながるヒントがたくさん。
インタビュー動画を観れば、鎌倉の人とまちの新しい魅力をきっと発見できるはずです。
人物紹介
樋口純子(ひぐち じゅんこ)さん
鎌倉市在住。「鎌倉竹部(かまくらたけぶ)」代表。2021年に“大人の部活動”として鎌倉竹部を設立。市内の放置竹林を整備し、間伐材を活用した竹工芸やオブジェ制作を行っている。竹林整備の経験から、竹の持つ循環性や可能性に魅了され、地域住民とともに「竹を暮らしに取り入れる活動」を推進。市内のイベントやコンサート装飾など、竹を通じた表現の場も広げている。
竹林再生に挑むローカルな営み
「鎌倉竹部」代表の樋口純子さんへのインタビュー動画では、極楽寺周辺の竹林再生の現場から、その取り組みのリアルが語られます。
荒れた竹林に光を入れ、新しい竹を育て、3〜5年かけて自然のサイクルを取り戻す──この地道な作業に込められたのは、「暮らしと自然をつなぐ」という思想。地域の人々とともに整備し、竹を無駄なく使い、道具として形にしていく様子は、まさに”自分たちの手で環境を再生する”という実践そのものです。
「チクササイズ(竹+エクササイズ)」と名付けられた活動には、小学生から大人までが参加。自分たちの手で自然と暮らしを繋げることで、地域コミュニティも再生されていきます。
さらに、樋口さんの語る理想は、「人と人が個としてつながり、自立して暮らせる社会」。会社や組織に属さずとも、竹という素材を媒介に地域と関わりながら暮らすスタイルが、少しずつ広がっていることが伝わってきます。
手作りの竹製品も多数紹介され、暮らしに根ざしたものづくりの魅力が満載。注文ごとに竹林に入り、必要な分だけ竹を伐採して制作する──そんな丁寧な営みが、自然との共生の在り方を教えてくれます。
最後に、樋口さんが語った「学びとは何か」という問いへの答えは必聴。日々の人との関わりを通じて価値観を更新し、人生を形作っていくというその言葉に、深い共感を覚えるはずです。
この動画は、鎌倉で竹とともに生きる人々の姿を映し出した貴重な記録です。動画を通じて、私たちの暮らしが自然とどう結びつき、再生されていくのかを感じてみてください。
竹を通した繋がりと竹の魅力
動画では、鎌倉竹部の活動内容や竹林との関わり方、竹の魅力について語られました。
- 活動の始まり:
自宅裏の竹林が荒れ、地域整備に参加したことがきっかけ。竹の成長スピードや利用の少なさに問題意識を持ち、「楽しみながら活用する部活動」として鎌倉武部を立ち上げた。 - 竹の特性と価値:
竹は「身近に調達できる資源」であり、成長が早く3年で材として活用可能。持続可能な素材でありながら、管理がされないと森林に影響を及ぼすため、適切な間伐と利用が重要。 - 活動の広がり:
毎月の竹林整備から、竹工芸制作、イベント装飾、ワークショップまで幅広く展開。活動を通じて参加者同士のつながりが生まれ、非日常の場として地域コミュニティが育まれている。 - 仲間とイベント:
創設時は15名からスタート。現在は定期的に参加するメンバーが30名以上、関わり人口は100名超。毎年9月の「世界竹の日」に合わせたイベントには900人以上が来場し、竹の魅力が大きく共感を集めている。 - 竹工芸の魅力:
六つ目編みなどの技術を習得し、生活道具やアート作品を制作。材料から自分で調達できること、家の空間に合わせてオーダーメイドできる柔軟性が大きな魅力。 - 理想と学び:
人と人が“個”としてつながり、自立して暮らせる社会を竹を通じて実現したいと語る。学びとは「日々の人との関わりの中で価値観を更新すること」であり、竹林活動や人との交流から多くを得ていると結んだ。
終わりに
「鎌倉のひとに学びつながる」では、地域で活躍するローカルヒーローたちを数多く紹介しています。暮らしや文化を支える人々のストーリーに触れることで、鎌倉のまちをもっと身近に感じていただけるはずです。ぜひこちらのサイトもご覧ください!

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