キャンプで実践!「かまくら暮らしの防災術」

遊びが学びに変わる。「かまくら暮らしの防災術」の総まとめキャンプ&デイキャンプ

2026年3月14日・15日の2日間、茅ヶ崎市柳島キャンプ場にて、連続講座「かまくら暮らしの防災術」の総括となるキャンプイベントを開催しました。

第2期を終えた受講生の皆さんの復習の場として、また新たに防災に興味を持った方々も交え、大人から子どもまで「遊び」と「備え」がシームレスに繋がる豊かな時間を過ごしました。

「土地を読む」ことから始まるテント設営

両日とも春らしい穏やかな天候に恵まれましたが、屋外は常に変化する環境です。 参加者の皆さんがまず取り組んだのは、テントの設営。単に説明書通りに建てるのではなく、「その土地を読む」ことから始めました。

  • 方位と風向き: 風をどう逃がし、あるいは取り込むか。
  • 動線: 生活しやすい入り口の向きはどちらか。
  • 火との距離: 焚き火の熱や火の粉をどう考慮するか。

これらはキャンプの快適性を高めるだけでなく、災害時の避難生活においても「安全な場所を自分で見極める」という重要なスキルに直結します。以前学んだロープワークも、実践の場で繰り返し使うことで、しっかりと自分たちの「技術」へと定着していく様子が見て取れました。

子どもの感覚が捉える「火の理(ことわり)」

今回のキャンプで印象的だったのは、焚き火を囲む子どもたちの姿です。 大人が教える知識としての「燃焼効率」ではなく、子どもたちは遊びの中で自ら学び取っていました。

「どの枝が燃えやすい?」「どのタイミングで薪を足せば火が大きくなる?」

試行錯誤を繰り返しながら、火の加減を肌感覚で覚えていく。この「感覚から入る学び」こそが、いざという時の冷静な判断力や、知恵を絞る力の源泉になります。

「もしも」を日常にする、防災キャンプ飯

食事の時間も大切な学びの場です。 夜は、各自が持ち寄った防災食を温めるとともに、アイラップ(高密度ポリエチレン袋)を使った炊飯に挑戦。限られた水と熱源で炊き上げた温かいご飯と一緒にいただきました。

翌朝は、焚き火の周りで食パンをトースト。こんがり焼けたパンに、目玉焼きと焼きソーセージを挟んで頬張る。 「不便さ」を楽しむ余裕こそが、非常時を乗り越える心のゆとり(レジリエンス)に繋がるのだと実感した瞬間でした。

おわりに

潮騒を聞きながら、海辺のキャンプ場で過ごした2日間。 「防災」と聞くと身構えてしまいがちですが、アウトドアで美味しい空気を吸い、火を囲み、仲間と語らうリトリートの時間の中にこそ、日常と非常時を繋ぐヒントが隠されています。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 「かまくら暮らしの防災術」は、これからも皆さんと共に、しなやかで強い暮らしを模索していきます!

アウトドアライフアドバイザー 寒川ご夫妻のご紹介

寒川一さん

 アウトドアライフアドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、メーカーのアドバイザー活動や、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。とくに北欧のアウトドアカルチャーに詳しい。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動を積極的に行っている。
著書に『新時代の防災術』『「サボる」防災で生きる』『これからのキャンプの教科書』他

寒川せつこ さん

アウトドアの知恵を生かした災害時にも役立つ料理をメディアやワークショップなどで伝える。北欧の暮らしのエッセンスをレシピにも取り入れている。

参加者の方の声

鎌倉市在住 Yさん
必ず来る自然災害。その時に大切なのは「自分や家族を守り抜くスキル」があればと受講しました。
「起こらないだろう」という正常性バイアスにとらわれず、自助の力としてのアウトドア防災を身につけておくこと。
それは周囲に依存せず、迷惑を最小限にとどめる備えと考えて参加し続けています。

逗子市在住 Iさん
防災用に買った浄水器を使わずにいたけれど、鎌倉の湧水ワークショップを知り関心が高まりました。監修は焚き火カフェの寒川さん。インスタで見つけた防災講座に1月から参加し、毎回新しい発見があります。いつか自分の体験をもとに、防災ワークショップの輪を広げていきたいと思っています。

鎌倉市在住 Sさん
防災という非日常を意識する行為をいかに日常に溶け込ませるか、という点に意識を置かれている講座です。 各回それぞれの学びがとても深いのももちろんですが、連続して参加することにより、定期的に防災について考える機会ができ、意識が自然と高まる事が他の講座にはない魅力だと思います。いつでもどなたでも参加できます!

暮らしの防災コラム

これまでの取り組みやイベント情報を知りたい方は、かまくら暮らしの防災術Facebookグループ『日日是防災』にぜひご参加ください!

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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