🎬 ドキュメンタリー映画監督・平野隆章さん|「発酵する民」が全国へ広がる理由
文:湘南ひとまち編集部
鎌倉・長谷の住宅街にひっそり佇む古民家。そこには、映画と本、そして人が静かに交差する空間「古民家ゆりいか」があります。その中心にいるのが、ドキュメンタリー映画監督の平野隆章(ひらの たかあき)さんです。
📽 初監督作品『発酵する民』が全国47館で公開中
平野さんは、神奈川県出身・鎌倉在住の映像作家。2023年、初の長編監督作品となるドキュメンタリー映画『発酵する民』を完成させ、渋谷・ユーロスペースでの上映を皮切りに、現在は全国47館で上映中。自主上映会も各地で開催され、静かな話題を呼んでいます。
🗣 原点は「声なき声」を映すこと
2010年、社会派メディアOurPlanet-TV制作の『宮下公園』で取材・撮影・編集を担当し、「地方の時代映像祭」優秀賞を受賞。2013年には、福島第一原発事故に関する報道ドキュメント『東電テレビ会議 49時間の記録』で編集を担当し、科学ジャーナリスト賞大賞を受賞しました。
福島の被災者から「原発事故がいつの間にか福島のことだけにされている」と言われた言葉が、心に深く残り、その後の作品制作の動機になっていると語ります。
🏠 「古民家ゆりいか」から生まれる、もうひとつの文化
平野さんが運営する「古民家ゆりいか」は、映画上映だけでなく、カフェや本棚、ワークショップ、お話会なども開催されるオルタナティブ・スペース。「民の休憩室」と名付けられた空間では、コーヒーやビールを片手に、映画や本について語り合うこともできます。
🎥 映像制作チーム「福々映像」も活動中
また平野さんは、「福々映像」という制作チームも主宰。NPOや個人、アーティストと連携し、ドキュメンタリーの表現力を活かした映像制作や記録を手がけています。古民家ゆりいかを拠点とし、「鎌倉シネマ」という自主上映プロジェクトも展開中。公式ホームページも現在準備中です。
📌 平野隆章さんからのメッセージ
「記録することで、見えないものが浮かび上がる。その力を、鎌倉という土地で試していきたいと思っています。」

鎌倉在住の映画監督・平野隆章さんは、社会派ドキュメンタリーの映像作家として活動し、初監督作『発酵する民』が全国47館で上映中。鎌倉・長谷にある古民家スペース「ゆりいか」を拠点に、映画上映や表現の場をひらく活動も展開。地域とつながる新しい文化の発酵を育んでいます。
映画を通じて、“発酵する民”がどのように生きているのか。その息づかいを、ぜひ感じてみてください。
平野さんの活動や上映情報は、各種SNSや「古民家ゆりいか」の現地掲示にてご確認を。



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