家の価格は分かるのに、
「結局、いくら現金が必要なのか分からない」
これは、初めて不動産を買う人が必ず感じる不安です。
物件価格〇〇万円、住宅ローンはいくら借りられる――
ここまでは調べても、契約前後にかかるお金までは、なかなかイメージできません。
とくに鎌倉・湘南エリアは中古住宅が多く、
購入価格以外にかかる費用を正しく把握していないと、
「思っていたより手元資金が減る」という事態になりやすい地域です。
まずは全体像から整理しましょう。
まず最初に把握しておきたい「初期費用の一覧」
※以下は中古住宅・物件価格4,000万円前後を想定した、実務上よくある目安です。
| 項目 | 内容 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 不動産会社への成功報酬 | 約140万円 |
| 登記費用 | 所有権移転・抵当権設定 | 約20〜40万円 |
| 印紙税 | 売買契約書 | 1〜2万円 |
| ローン事務手数料 | 銀行への支払い | 約3〜22万円 |
| ローン保証料 | 保証会社への費用 | 0〜80万円 |
| 火災・地震保険 | ローン利用時は原則必須 | 約10〜30万円 |
| 固定資産税等精算金 | 引渡し日以降分 | 約5〜15万円 |
| 不動産取得税 | 後日請求(軽減あり) | 約0〜50万円 |
| 引越し費用 | 距離・時期により変動 | 約10〜30万円 |
| リフォーム費用 | 中古住宅の場合 | 数十万〜数百万円 |
合計:物件価格の約8〜10%前後
この金額感を、まず頭に入れておくことが重要です。
仲介手数料

仲介手数料は、不動産会社に支払う成功報酬です。
法律で上限が定められており、一般的には
「物件価格 ×3%+6万円+消費税」で計算されます。
4,000万円の物件なら、約140万円。
初期費用の中で、最も金額が大きくなりやすい項目です。
登記費用
不動産を買うと、
法務局で「この家と土地はあなたのものです」と記録します。
このときにかかるのが、
登録免許税と司法書士報酬を含めた登記費用です。
中古住宅の場合、
所有権移転登記+住宅ローンを使うなら抵当権設定登記が必要になり、
20〜40万円前後が一般的です。
住宅ローン関連費用

住宅ローンを利用する場合、
銀行に支払う費用がいくつか発生します。
事務手数料は定額型(数万円)と定率型(借入額の2.2%など)があり、
商品によって大きく差が出ます。
保証料についても、
「一括払いが必要なローン」と「金利に含まれるローン」があります。
ここは金利だけでなく、初期費用総額で比較することが大切です。
火災保険・地震保険
住宅ローンを組む場合、火災保険への加入はほぼ必須です。
保険料は、建物構造・補償内容・期間によって変わりますが、
5年一括で10〜30万円前後が目安になります。
湘南エリアでは、
台風・高潮・塩害なども考慮して補償内容を選ぶ必要があります。
固定資産税等精算金
固定資産税や都市計画税は、
1年分を売主が先に納めています。
そのため、引渡し日以降の分を
買主が日割りで精算します。
金額は時期によりますが、5〜15万円前後が多いです。
不動産取得税

購入後、数か月〜1年以内に
都道府県から請求が届くのが不動産取得税です。
住宅用不動産には軽減措置があり、
条件を満たせば0円〜数十万円に収まるケースも多くあります。
「あとから来るお金」として、
あらかじめ資金計画に入れておくことが重要です。
中古住宅ならではの費用

中古住宅では、
購入後すぐにリフォームが必要になることも少なくありません。
内装だけで済む場合もあれば、
水回り・屋根・外壁などで数百万円かかることもあります。
鎌倉・湘南は、建物が湿気・塩害・地形の影響を受けやすいため、
「安く買えた分、後でかかるお金」を必ず想定しておくと良いでしょう。
まとめ|いくら用意すればいいのか
不動産購入の初期費用は、
特別な出費ではなく、すべて理由のあるお金です。
目安としては、
- 物件価格の 8〜10%前後 を初期費用として想定
- 頭金とは別に、現金で確保しておく
- 中古住宅の場合は修繕費も含めて考える
これが、現実的で安全な考え方です。
鎌倉・湘南での家探しは、
価格だけで判断すると、あとから負担が見えてきます。
最初に初期費用を理解しておくことで、
「買えるかどうか」ではなく
「安心して持ち続けられるかどうか」という視点で選べるようになります。
それが結果的に、
後悔の少ない住まい選びにつながります。


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