ひとまちエンジン Vol.1—— 山崎奈々絵さんの「これから」をみんなで話そう!

湘南・鎌倉エリアで、地域の魅力的なプレイヤーやコミュニティにスポットを当ててきたローカルメディア『湘南ひとまち』。私たちが新しく立ち上げた、人と街をフラットをつなぐ対話の場「ひとまちエンジン」の第1回目が開催されました。

今回のゲストは、これまでYouTubeチャンネルや教育アドバイザーとして、鎌倉の「人」の魅力を発信し続けてきた山崎 奈々絵(ななえ)さん



自分のできる事、やりたい事と信じ、がむしゃらに頑張ってきたものの、あるきっかけに一旦立ち止まることに。

活動を一旦立ち止まらせた奈々絵さんのリアルな葛藤と、そんな奈々絵さんを応援したいと集まった地域の仲間たちとの間で交わされたお話会(ひとまちエンジン)。これからの地域のつながり、そして「着物」を軸にした新しい挑戦スタートの様子をダイジェストでお届けします。

■ がむしゃらに走り続けた5年間と、バリ島で崩壊した概念

上岡: 今回スタートした「人まちエンジン」は、もっと人と街をダイレクトにつなげる場を作りたい、という思いから企画しました。SNS上だと、誰かの素敵な活動や本音もタイムラインでスルーされてしまいがちですよね。困っている時は手を差し伸べ合えるような、フラットな関係性をこの街に組んでいきたい。その第1回のゲストとして、「鎌倉のひとに学びつながる」(Youtube)も主催し、地域の教育にも関わってきた奈々絵さんにお話を聞きたかったんです。

奈々絵さん: ありがとうございます。今回、私がFacebookに「チャンネルを一旦閉めることを考えている」と投稿したのを見て、上岡さんが絶妙なタイミングで「イベントをやりましょう」と声をかけてくださったんですよね。

上岡: 前回のインタビューでも少し伺いましたが、改めて、今なぜ立ち止まろうと思ったのか、その経緯からお聞きしてもいいですか?

奈々絵さん: これまで5年間、教育や文化という枠組みで、鎌倉の素敵な方々をYouTubeで取材・発信してきました。動画1本につき撮影から編集まで10時間以上かけて、本当に自分をすり減らしながらやってきたんです。でも、応援してくれる人はいる一方で、ギブ・アンド・テイクのバランスが崩れて、どこか「搾取」されているような、感謝も対価も十分に循環しない状態に疲れてしまっていました。

そんな時に、YouTubeで大きな成果を出している方のコンサルティングを受ける機会がバリ島であって。自分の活動に誇りを持っていたので相談したのですが、そこで「これをやる意味は何ですか?」「ただのボランティアですよね、ここからどう収益を上げるんですか?」と、すごくサラと言われてしまったんです。

上岡: それは……かなり頭をガツンと叩かれるような衝撃ですよね。

奈々絵さん: はい、自分の概念が1回崩壊しました。悔しくて泣きましたね。でも、今はすごく感謝しているんです。冷静になるきっかけをもらって、自分の執着を手放すことができたなと。

仁美さん(参加者): 数字を追う「YouTuber」になりたかったわけではなかった、ということですよね。私も地域目ティア「かまくらいふ」を運営していて、本当に伝えたいことが、伝えたいひとに伝わらない。想いを伝えることにボランタリーを求められて、「無料で書いてもらえる?」と対等に話してもらえないことがありました。でも振り返ってみてみると素直に自分が鎌倉の魅力を伝えたいというのがあるんだなって

奈々絵さん: そうなんです。私自身がずっとワンオペで育児をしてきて、かつてアメリカに住んでいる頃に日本人同士で助け合って子育てした時間がすごく救いだったんです。だから、戦中のように「みんなで地域を回し、みんなで子どもを育てるような、緩い親戚みたいなつながり」を鎌倉に作りたかった。動画はあくまでそのためのツールだったんだ、と原点を思い出しました。

志龍さん(参加者):コンサルや私たちも色々と意見は言えますが、要は奈々絵さん自身が本当は何をやりたいのかって、そこが大事なんじゃないですか?奈々絵さんは何もかも手放したら何をやりたいですか?

奈々絵さん: う〜ん、、、着物を、教えたいかも。

■ 奈々絵さんの気づきと参加者共感

山田さん(参加者): 奈々絵さんが愕然としたのはよく分かります。でも、ここに集まっているみんなを含めて、それぞれの持ち前を表現していけばいいと思うんです。奈々絵さんのこれまでのアーカイブは、素晴らしい情報資産です。それを「着物」という奈々絵さんのアイデンティティに乗せて、街が心地よい関係性で包まれるように表現していく「キュレーター」としての生き方ができるんじゃないでしょうか。

池田さん(参加者): そうですよね。以前、奈々絵さんの動画を「学校の授業」で活用できないかという話もありました。わざわざ外部から大人が出向かなくても、奈々絵さんの動画を1コマ上映するだけで、子どもたちが「鎌倉にこんな面白い大人がいるんだ!」と学べるキャリア教育の教材になる。そこから「この人に会いたい」というリアルな出会いへつなげる仕組みなら、鎌倉の中で大きな意味を持ちます。

青木さん(参加者): 収益化という点でも、奈々絵さんの大好きな「着物」はすごく強いコンテンツだと思います。実は、私も奈々絵さんがきっかけで着物を着るようになった一人なんです。

奈々絵さん: 青木さん、ありがとうございます(笑)。

志龍さん: 着物を単に着るだけでなく、その背景にある日本の文化や歴史という「意味」を伝えるアドバイザーのような役割なら、鎌倉にたくさん来るインバウンド(外国人観光客)や、若いカップル向けのプレミアムなサービスとして営業しやすいんじゃないかなって。奈々絵さんがやりたいことをやるのが一番だと思います!

上岡: レンタルして「いってらっしゃい」で終わるのではなくて、着物での歩き方や、鎌倉の街の歴史を体感してもらうガイドツアー、素敵ですね! 着物のハードルを下げて、カジュアルに楽しむコミュニティなら、鎌倉にいる着物好きの人たちも巻き込んでいけそうです。

■ まずは「自分が幸せであること」から

上岡: 今回の対話を通して、動画という形だけに縛られず、奈々絵さんが持っている知識や経験、そして「着物」というコンテンツを、街が必要とする形に少しだけパズルを組み替えれば、ピタッとはまる場所が見えてきそうな気がしました。

奈々絵さん: 今日、皆さんの意見を聞いていて、本当に気が楽になりました。コンサルの方の言う「何百万回再生」という世界は私が望む幸せとは違っていたし、私の幸せは私にしか分からない。イベントの場とか、リアルなつながりをこれからはもっと大事にしていきたいです。

志龍さん: 本当にそうですね。一番大事なのは「奈々絵さん自身がどういう状態であれば一番幸せか」ということ。流されるのではない。自分が幸せになれる活動の中に、うまくモチベーションを滑り込ませていけばいい。

池田さん:僕自身、大きな企業を相手に仕事をするときは毎回ボコボコに突っ込まれます(笑)。でも、本気でよくしようとするからこそ揉まれるし、それによって意思が磨かれて答えが見えてくる。今回の奈々絵さんの転換期も、これからの活動がより洗練されるための大切なステップなんだと思います。

この街は、誰かの「思い」や「活動」でできています。単発のイベントで終わらせず、こうして顔を合わせて深い話ができる機会を、これからも「人まちエンジン」として継続していきたいと思います。

ご参加いただいた皆様、温かい応援のエネルギーをありがとうございました!
山崎さんの企みをお楽しみに!

応援金の御礼

今回のイベント開催にあたり、参加者方々から「ひとまち応援金」を募らせていただきました。いただいた応援金は、今後の記録発信やコミュニティ活動の原動力として大切に活用させていただきます。

【応援エンジンの皆様(順不同・敬称略)】

山田純一さん
池田秀人さん
かまにゃん
中野仁美さん
Megumi someyaさん
書家 志龍さん
上岡 洋一郎さん
川島稔さん
青木まゆみさん


皆様、応援ありがとうございます!

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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