修繕積立金のみかた【松本と一緒に暮らしを考えるコラム】

こんにちは!鎌倉ひとはこのまつもとです!
最近、「修繕積立金が数年で大幅に上がった」という話をよく耳にします。例えば、あるケースでは月7,000円が12,000円、そして20,000円にまで上がっているということも。こうした数字を見ると、「これからますます上がるのではないか?」と不安になりますよね。

参考:「Yahoo!ニュース「購入したマンションの修繕積立金がこの6年ほどで7000円→1万2000円→2万円と上がっています。この負担は妥当でしょうか? 売却を考えるレベルでしょうか?」4/7(火) 
URL:「https://news.yahoo.co.jp/articles/850cb476c9a0e15eb137967605b34546572bcb83


ただ、ここで一度立ち止まって考えたいのは、「何を基準に修繕積立金を判断するか」という点です。

国土交通省のガイドラインでも、修繕積立金は将来の修繕工事のために計画的に積み立てていくものとされています。
「上がるかどうか」ではなく、上がる背景を理解しつつも、その上昇が自分にとって現実的かどうかを見極めることが重要だと感じます。

今回は、修繕積立金について、自分の状況に照らし合わせて判断するための視点を、できるだけ分かりやすくまとめてみます。

いくらから高いのかは、月額より「広さ・戸数・計画」で見ることが大切です。

お客さんと話していると、多くの方が「この金額って高いの?」と質問されます。

同じ金額でも戸数が少ないマンションと大規模マンションでは、将来の負担感が異なります。
それに、築年数やこれまでの修繕履歴によっても、その金額の「位置づけ」が変わります。

㎡単価に直し、戸数を確認し、長期修繕計画を見ていく。この順序で考えると、その金額が「高いのかどうか」ではなく、「どんな性質の金額なのか」が見えてきます。

■ 見方の整理
・月額だけを見ると漠然とした印象になる。
・広さを見る
・戸数を見ると将来的な負担が見える。
・計画を見ると未来が想定できる。

マンションによっては、販売当初の積立金は少し低めに設定されています。そこから歳月が経つと、外壁や防水、設備の更新など、必要な工事が増えていきますよね。それに加えて、この数年で工事費や人件費も上昇しているということもあります。
(国土交通省:段階増額積立方式と均等積立方式について)

こうした流れを考えると、積立金が見直されること自体は自然なことですし、逆に一度も見直されていないほうが心配かもしれません。

なので、「上がったから危ない」という考え方よりも、「どんな理由で、どれくらいのペースで上がっているのか」を見ていくほうが、現実的な判断になります。

これからを考えるとき、僕が一番大事だと思っているのは、「どこまで上がる可能性があるのか」を想定することです。

「少しずつ上がっていく」のと、「どこかで一気に上がる」のとでは、同じ値上げでも家計への影響はまったく違います。国の方針でも、段階的に現実的な水準に近づけていくのが望ましいとされていて、急激な増額を避ける方向に進んでいます。

逆に言うと、今はかなり安く見えるマンションでは、どこかで帳尻を合わせる必要が出てくる可能性もあります。

だからこそ、今の金額に安心するのではなく、「このまま住み続けたらどうなるか」を一度想像してみることが大切です。その想像ができるかどうかで、見え方は大きく変わってきます。

■ 状況ごとの見え方
・今は安いが将来上がる可能性もある。
・計画が古い・不明の場合は判断が難しい。
・一時金がある場合、家計への影響が大きい。
・自分ごととして、何を確認すればいいか。

毎月の数字だけを見るのではなく、その裏にある情報まで一緒に確認する必要があります。
長期修繕計画がどのくらいの期間で組まれているのか、これまでどんな修繕が行われてきたのか、積立金が足りているのか、もしくはすでに不足しているのか。

こうした情報は、少し手間はかかりますが、きちんと取り寄せれば確認できます。
購入前に重要事項調査報告書などで積立状況や将来計画を確認することが大切です。

長期修繕計画書のイメージ

僕自身も物件を見るとき、「今いくらか」ではなく、「このまま10年住んだらどうなるか」を必ず一度イメージすることにしています。その視点を持つだけで、同じ物件でも見え方がかなり違ってきます。

まとめ

修繕積立金は、どうしても金額だけで「高いか安いか」で見ることが多いですが、本当に大事なのはそこではありません。

重要なのは、その金額が建物を維持するために必要なレベルなのか、そして今後どのように変化していくのかという流れです。実際に、数年で大きく上がるケースもあります。

むしろ心配なのは、「よく分からないまま安く見える物件を選ぶこと」です。

マンションは、ただ部屋を買うだけでなく、その建物と長い付き合いをすることになります。それゆえ、今の金額だけでなく、その先の時間も含めて考えることが、自分に合った住まいを選ぶ上でとても重要だと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。🙇

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この記事を書いた人

湘南ひとまち編集長
野生動物や自然が好きな24歳。
不動産仲介とコンテンツ制作をしています。
日々の生活を通して、地域の人や自然の保全に貢献したいと思い、
小さいところから実践しております。

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