鎌倉・建長寺発祥の「建長汁」が文化庁「100年フード」に認定

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今回は、鎌倉随一の古刹「建長寺」が話題に上がっていますよ。

建長寺発祥といわれる「けんちん汁」は精進料理。肉や野菜は使わない

 鎌倉の建長寺(鎌倉市山ノ内)が発祥といわれる「建長汁(けんちん汁)」が文化庁の「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」に認定され、「令和7年度有識者特別賞」を受賞した。

 授賞式は2月27日、東京都内で開かれた「100年フード・食文化ミュージアムサミット」で行われ、建長寺の三ツ井宗司さんと鎌倉市観光協会の中村悟会長が出席した。

 2021年に始まった「100年フード」は、文化庁が地域の多様な食文化の継承・振興のために、世代を超えて受け継がれてきた食文化を都道府県単位で認定する取り組みで、「伝統」「近代」「未来」の3部門が設定されている。各部門で基準を満たした中から、有識者の評価が特に高かったものを「有識者特別賞」として発表している。

 けんちん汁は野菜を油で炒めてから、豆腐と共に煮込む調理で、肉や魚は使わない。鎌倉時代に建長寺を開山した大覚禅師(蘭渓道隆)が伝えたといわれている。同寺で、ある禅僧が豆腐を崩してしまった際に、無駄にしないようにと禅師がそのまま鍋に入れたという逸話から、豆腐は手で崩して入れるのが習わしになったという。

 中村さんは「本来なら捨ててしまう野菜の皮や根も使い、命を無駄なく生かす『もったいない』の心を伝える料理でもある。一杯のおわんの中に、日本人が大切にしてきた精神が凝縮されている」と話す。

 今回の「有識者特別賞」は、ほかに北海道の「札幌スープカレー」、三重県の「てこね寿司(ずし)」が受賞した。これまでの「100年フード」には、神奈川県では「小田原蒲鉾(かまぼこ)」「曽我の梅干し」「厚木のとん漬け」「大山のきゃらぶき」などが選出されている。

 三ツ井さんは「栄えある賞を頂き感謝している。禅の精神が数百年の時を経て、今なお家庭の食卓にも息づいていることはうれしい。受賞を機に、次世代を担う子どもたちや世界へ、より一層広がっていくことを願っている」と話す。

鎌倉経済新聞

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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