鎌倉エフエムで放送されている「みんなのアカデミア」は、地域に暮らす人々の物語をラジオを通じて共有し、コミュニティと未来をつなぐ番組。案内役の中溪裕子さんが、多彩なゲストを招き、それぞれの活動や思いを丁寧に紹介しています。
今回登場したのは、有限会社スープ代表の野口世津子さん。古紙に花やハーブの種を漉き込み、土に植えると芽吹く「シードペーパー」を手がけ、鎌倉から持続可能なものづくりを広げている方です。スタジオでの対話では、事業の背景にある出会いや偶然、そして地域とのつながりがやわらかな言葉で語られました。
野口 世津子さんのプロフィール
野口 世津子(のぐち せつこ)さん
有限会社スープ代表。東京で音楽レーベル「バッファローレコード」を運営したのち、鎌倉へ拠点を移し、「シードペーパー(種入り再生紙)」の製造販売をスタート。山梨・身延町の和紙職人や、安曇野の福祉施設とも連携し、日本ならではの「花咲く和紙」を開発。環境や地域循環に加え、教育やアートとの協働にも広がりを見せている。
🎙ラジオ『みんなのアカデミア』今回のあらすじ
後編では、野口さんのライフストーリーと、シードペーパー事業へとつながる歩みが紹介されました。
音楽に深く関わった日々から始まり、海外のミュージシャンから届いた一枚のクリスマスカードが「種の入った紙」との出会いに。自然豊かな土地を求めて鎌倉に移り住んだ野口さんは、自身の感性や人との縁に導かれるようにシードペーパーの事業を形にしていきました。
花咲く和紙の開発では、福祉施設や職人との協力が自然な流れでつながり、結果としてSDGsや地域循環にも合致する取り組みへと広がっていきます。今では学校での紙漉きワークショップや、学生やアーティストによる独自の活用法など、多彩な展開が生まれています。
野口さんは「社会を変える」と力むのではなく、目の前の出会いや好奇心に従いながら続けてきたことが、自然と周囲を巻き込み広がっていったと語ります。そして今後は、各地の福祉施設や地域ごとの素材とつなげ、新たな「花咲く和紙」を全国に広げていきたいという展望も話してくださいました。
鎌倉という街のサイズ感や人と人の距離感が、この活動を支える大きな力になっていることも印象的でした。
次回もお楽しみに
野口さんの取り組みは、一枚の紙から花が咲くように、人と人、地域と地域をつなぎ、思いが自然と広がっていく温かい営みでした。続けてきたことがやがて未来の文化や環境を育む力になる——その姿に鎌倉らしい豊かさを感じます。
次回のゲストもどうぞお楽しみに!
「みんなのアカデミア ~radio campus, sharing your story」
放送概要
放送局:鎌倉エフエム放送(82.8 MHz)
放送日時:毎週土曜日 14:00~14:30(第5週は休止)
ネット配信:JCBAインターネットサイマルラジオ
番組コンセプト
“ローカル コミュニティ・学び・未来”を軸に、多彩なゲストを迎え、2週にわたって深く語り合うトーク番組です。例えば、既に馴染んだ「SDGs」という言葉が浸透する前から、鎌倉には持続可能な社会を目指し、先駆的な活動を続ける方々がいらっしゃいます。そんな一人ひとりのストーリーが、リスナーに新たな「気づき」や「ひらめき」を届けます。この土地に根付いた風土を感じながら、午後のひとときを学び舎としてご一緒しませんか?

番組タイトル「みんなのアカデミア」は、終戦直後に開校し、4年半の歴史を刻んだ「鎌倉アカデミア」へのオマージュです。
ナビゲーター紹介
中溪 裕子(なかたに ゆうこ)
- 鎌倉生まれ。大学卒業後、ソニー株式会社にて広報・映像制作、エンターテインメントロボット「AIBO」のプロモーションを日本・米国にて担当。
 - 現在はジャンルを越えたKOHO(広報+後方)支援および哲学・社会学分野のライターとして活動。
 - 2012年より鎌倉エフエムのパーソナリティーを務め、「みんなのアカデミア」の案内役として活躍中。
 
番組へのご意見、ご感想をお待ちしています。
e-mail:  msg@kamakurafm.co.jp
聴き方
- ラジオで聴く:82.8 MHz(鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、葉山町、横浜市の一部など広域で聴取可能)
 - インターネットで聴く:「今すぐ聴く!」ボタンから鎌倉エフエムにアクセス
 - 放送日時:毎週土曜日 14:00~14:30(第5週は休止)
 

「みんなのアカデミア」は、“ローカル コミュニティ・学び・未来”をテーマに、中溪裕子さんが発信する鎌倉エフエムのラジオ番組です。多彩なゲストを迎え、2週にわたって深く語り合い、持続可能な社会を先駆けて実践してきた人々のストーリーを紹介します。一人一人のお話が、聴く人に新たな気づきやひらめきをもたらし、日常を見つめ直すきっかけとなるでしょう。番組名は戦後の文化教育拠点「鎌倉アカデミア」へのオマージュ。鎌倉の風土を感じながら、午後のひとときを学び舎としてご一緒しませんか?


	
		
		
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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