かまくら駅前蔵書室に行ってみよう!

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鎌倉好きがつながる、ちいさな図書室

〜かまくら駅前蔵書室〜

「鎌倉が好き」「本が好き」
そんな人たちがふらりと立ち寄って、ゆるやかにつながる場所があります。

東急ストアのすぐ裏、細い階段をのぼったビルの3階。そこにひっそりと佇む「かまくら駅前蔵書室」は、鎌倉を愛する人たちのための“隠れ家”のような図書室。ここは、一般的な図書館とは少し違い、会員制。本棚には会員が“贈書”として持ち寄った本が並び、誰かの思い出や視点が詰まった一冊一冊が、棚を彩っています。

本をきっかけに、鎌倉好き同士がゆるやかにつながる空間。
本の貸し出しはなく、閲覧は室内のみ。その代わり、私語は“解禁”。図書室なのに、おしゃべりもOKなのが「かまぞう」のユニークな魅力です。本の話をしたり、鎌倉のおすすめを語ったり、時には居合わせた誰かとの会話から、思わぬアイデアが生まれることも。

年会費は1万円。フリードリンク付きで何度でも通えて、利用中はパソコン仕事やうたた寝もOK。Wi-Fiはあえて設置せず、「デジタルではなくアナログなつながり」を大切にしているのも、この空間ならではのこだわりです。

会員同士がつくる「共創」の場

「かまぞう」は、ただの本のある場所ではありません。
会員の名札がずらりと並び、入室したら裏返すというちょっとしたアナログな仕掛けも、そこにいる誰かと“出会うきっかけ”のひとつ。職業も年齢も住んでいる場所もバラバラな人々が、この場所を通じてつながり、新しい活動のタネが芽吹いていく場でもあります。

実際にここから生まれた活動の一つが、「ビーチゴーミング」。
鎌倉花火大会の日に、水色Tシャツを着た有志たちが、ゴミを拾うのではなく“集めて回る”スタイルで活動を展開。「観客はゴミを捨てたいと思っていない。渡す場所がないだけ」という発見から、事前にビニール袋を配っておく工夫まで。行政ではなく、市民のアイデアと行動力で鎌倉の風景を守るという、かまぞう発の“ちょっと変わった”地域活動が広がっています。ビーチゴーミング開催の様子はこちら

こうした自由な発想が生まれるのも、「何をしてもいい」「誰といてもいい」この図書室の空気感があるから。鎌倉の魅力を、読む・話す・動くことで再発見し、それぞれが持ち帰る。そんな場所が「かまぞう」なのです。

会員が本を持ち寄り、育てる図書室

この図書室の蔵書は、すべて会員からの“贈書”によるもの。
入会の際に鎌倉に関する本を一冊寄贈することで、誰かの“好き”が、誰かの新しい発見になります。

年会費は10,000円。営業時間内ならいつでも何度でも利用できて、毎回セルフでドリンク1杯つき。
まるで秘密基地のような場所で、静かに本を読んでもよし、誰かと鎌倉の話に花を咲かせてもよし。
「私語解禁」の図書室です。

誰が運営しているの?

「かまくら駅前蔵書室(通称:かまぞう)」を運営するのは、鈴木章夫さん。長年、広告制作の現場で培った編集的視点を活かし、2015年に空き室だった雑居ビルの一室を改装して“人と本が出会う場”を創設しました。会員制で本を通じて出会いや対話が生まれるこの空間を10年かけてゆっくり作り上げてきた。「お金ではなく鎌倉に関する本を1冊寄贈して入会する」というユニークな仕組みの発案者。【鎌倉の魅力ある人】かまくら駅前蔵書室 鈴木章夫さん〔前編〕

また、鈴木さんは「鎌倉経済新聞」の編集長でもあります。、地域に根ざした視点で日々取材を続けています。まちで起きる小さな挑戦や営みを丁寧にすくい上げ、鎌倉を「誇れる街」として内外に発信する姿勢は、まさに地域の“語り部”とも言える存在です。【鎌倉の魅力ある人】かまぞう室長・鎌倉経済新聞編集長 鈴木章夫さん〔後編〕 

繋がりの化学反応から生まれる新しい取り組み

かまぞうには、会員は1歳から80代まで幅広く、市内在住者が6割、市外からの参加も。肩書きや立場を超えてさまざまな人が集まります。会員は主婦、学生、フリーランス、地域活動家、会社員、リタイア後の方など本当に多種多様。でも共通しているのは、「鎌倉が好き」「誰かと何かを一緒にやってみたい」という気持ちを持っていることです。

そんな人たちが、図書室で本を読んでいるうちに会話が生まれ、「それいいね」「やってみようか」と、いつの間にか新しい企画やプロジェクトが立ち上がっていきます。まるで“化学反応”のように、新しいアイデアや行動が自然と生まれていくのです。

たとえば、かまぞうの中で芽生えた仲間たちが始めたのが「ビーチゴーミング」という取り組み。海岸のゴミをただ拾うのではなく、“楽しく・自然に・みんなが参加したくなるように”という視点から、手描きのPOPを使った呼びかけや、配布用ビニール袋の工夫を凝らした活動が展開されました。

この他にも、会員主催の朗読会、哲学カフェ、旅の報告会、ローカルイベントの企画会議などが自然発生的に生まれ、運営側ではなく“利用者が主人公”のコミュニティ”が醸成されています。

かまぞうは、「こんなこと、できたらいいな」を“本当にできる場”として動き出せる場所。そこには、言葉や本をきっかけに、未来を一緒に描ける仲間との偶然の出会いが待っています。

まずは3階まで、階段を登ってみて!

エレベーターのない古いビルの、ちょっと急な階段を上ったその先に、
「鎌倉がもっと好きになる場所」があります!
明るい鈴木さんや会員さんが、あなたを待っていますよ

📍 かまくら駅前蔵書室
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1-4-24 起業プラザビル3F
📞 050-3550-9493
🕛 開室時間:12:00〜20:00
🛑 休室日:火曜・水曜・最終月曜
🌐 https://kamakura-bookshelf.com/


湘南ひとまち編集部よりひとこと

「まちの化学反応」って、まさこういうことなのかもと思ったのはかまぞうが3年目を過ぎた頃から。
色々な出会いから新しい楽しいことがここから始まるんだというワクワク感がいっぱいでした。
会員制図書館というのは建前で、のんびりこの街の余白を楽しみたい方にはぴったりな場所ですよ。

上岡 洋一郎

かまくら駅前蔵書室

かまぞうは、鎌倉駅近くにある会員制のまちの図書室です。本を通じて人と人がゆるやかにつながり、やがて“化学反応”のように新しいアイデアや活動が生まれていく場所。哲学カフェや朗読会、ごみ拾いイベントなど、暮らしに寄り添った企画が自然に育ちます。本が好きな人も、人との出会いを楽しみたい人も、ふらっと立ち寄れるあたたかな居場所です。

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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