前半のあらすじ
学生団体「ニューコロンブス」5代目船長に就任した松山亮翔さん。歴代初となる高校生リーダーとして、180名を超える仲間を束ねています。彼が語ったのは、地域イベントを通じて仲間と築いた自信や、受験生としての葛藤の中で「今しかできない挑戦」を選んだ経緯。
活動の中心には「ワクワクすること」をテーマにした数々のプロジェクトがあります。謎解きとビーチクリーンを掛け合わせた「ミゴ」や、マイクロプラスチックを再利用する「マリンドリーム」、畑作業や観光、音楽活動など、その広がりは16にも及びます。
一人ひとりの意見を大切にしながら進む“航海”。普通の高校生では体験できない学びと成長の物語は、後半でさらに深く語られていきます。
【後編】航海は続く。学生団体ニューコロンブスの現在地とこれから
「鎌倉のひとに学びつながる」シリーズ、今回は前編に続き、学生団体ニューコロンブス5代目船長・松山亮翔さんへのインタビュー後編です。
高校生から大学生まで180名が所属する大規模な団体を束ねながら、「ワクワクすること」を大切に活動を続ける姿は、大人にとっても学びの宝庫。地域との関わり方、仲間との向き合い方、そしてこれからの社会を担う若者のまっすぐな視点に触れることができます。――続きを知りたくなる内容は、ぜひ動画でご覧ください。
プロフィール
松山亮翔(まつやま あきと)さん
学生団体「ニューコロンブス」5代目船長。現役高校3年生にして歴代初の高校生リーダー。2023年に入団後、副船長を経て2024年度から船長に就任。団体理念「可能性のスタート地点」を胸に、環境活動や地域イベントの運営、学生の居場所づくりなどを推進している。
後半のお話
後編では、180名を超えるメンバーと向き合う中で松山さんが大切にしている「一人ひとりの意見を尊重する姿勢」が語られます。高校生という立場ながら、幹部だけでなく全員の力を借りて活動を成り立たせていることが強調されました。
遠方メンバーの参加課題に対しては、DiscordやZoomを活用したオンライン企画を導入。リアルに集まれない仲間とも繋がれる仕組みを整え、学生主体の柔軟な工夫が光ります。
また、地域企業や団体とのパートナーシップも拡大中で、現在は16社と協力。営業や企画も学生自身が行い、大船祭りなどの大規模イベントにも主体的に関わっています。松山さんにとって大船祭りは特に思い入れが深く、企画段階から参加し、クリーンステーション運営などを通して「社会と関わる経験の大きさ」を実感したといいます。
ニューコロンブスは「学生の居場所」であり、やりたいことを見つけ、挑戦できる場所。サッカーチームを作って大会に出場した例など、メンバーの声から新しい活動が次々と形になっていく現場でもあります。コロナ禍の2020年に4人から始まった団体が、いまや180人規模に成長しながらも「可能性のスタート地点」という理念を守り続けていることも印象的です。
最後に松山さんは、「学びとは人と話すこと」と語ります。人との対話を通して知識や価値観を広げ、未来をつくる。そのシンプルで力強い言葉に、ニューコロンブスの本質が凝縮されていました。
学生の枠を超え、地域とともに成長する“航海”はこれからも続いていきます。――その熱量をぜひ動画でご覧ください。
👉 動画はこちらから

2020年に鎌倉で生まれた学生主体の地域団体。新型コロナ禍で「自分たちにできることは何か」と考えた大学生たちが立ち上げ、ゴミ拾いイベント「ミーゴ」や、交流拠点「コロンブスビレッジ」、学生食堂「コロンブスキッチン」などを展開。バンド活動や映像制作も行い、地域と学生をつなぐプラットフォームとして活動を広げています。「可能性のスタート地点」を合言葉に、若い力で鎌倉を盛り上げ、未来を切り開いていくことを目指しています。
編集後記
松山さんの力強い言葉を聞いていて、「学生の居場所づくり」というシンプルな取り組みが、どれほど大きな可能性を持っているか実感しました。自分が高校生の時には考えもしなかったような、企業との協力やイベント運営を彼らは自然体で実現している。その姿は、地域を舞台に人と人とが学び合い、支え合う未来の縮図のようにも思えます。
「学びとは人と話すこと」という彼の言葉は、年齢や立場に関わらず私たち大人にも響くものでした。ニューコロンブスの活動を見ていると、若者が持つ“ワクワク”の力が、鎌倉という地域をどれだけ豊かにしていくか、その可能性に胸が高鳴ります。
ここからつながる
「鎌倉のひとに学びつながる」では、地域で活躍するローカルヒーローたちを数多く紹介しています。暮らしや文化を支える人々のストーリーに触れることで、鎌倉のまちをもっと身近に感じていただけるはずです。ぜひこちらのサイトもご覧ください!

コメント