鎌倉竹部 樋口純子さん〔後編〕 | 竹林の再生と循環 | 

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竹の力で鎌倉をつなぐ―鎌倉竹部が描く“再“生”と“つながり”の物語

荒れた竹林の再生から、生きたコミュニティづくりへ。鎌倉の自然と人、人と人を結びつける「鎌倉竹部」の活動は、とても瑞々しく生き生きとしています。荒れた竹林が動き出し、手仕事から生まれる温かさが日常を変える──その魅力を伝える迫力のインタビューです。
「2年目の竹林がどんな表情を見せるのか」「“チクササイズ”って何?」そんな問いを抱えながら、動画をぜひご覧ください。


■ インタビュー主:樋口純子さん(鎌倉竹部代表)

鎌倉竹部創設メンバーの一人であり、代表を務める樋口純子さん。自宅裏の荒れた竹林が再生する可能性に気づき、「竹と人のつながりを育む活動」を「部活」のように楽しむ形で立ち上げました。自然の再生とともに、人と人の交わりを大切にするその思いは、竹への愛情と地域への想いが深く交差しています。


■ 動画で語られた内容まとめ

竹林再生の取り組みと手法

  • 荒廃した竹林の状態
    極楽寺の竹林は長く手が入らず、倒れた枯竹が視界を遮るほどの様子。竹は15〜20年ほどで枯れて倒れる性質があります。
  • 光を取り戻す竹林整備
    枯れた竹を片づけて日光を取り込むことで、再生可能な環境を取り戻す。2年前から再生に取り組んだ別エリアで実際に新しい竹が育っていることを踏まえ、今回が“第2チャレンジ”だと述べられています。
  • 具体的な作業プロセス
    足で踏んで枯竹を土に還すよう促進したり、倒れ重なった竹の間引き(間伐)を行ったりして、竹が芽を出せる空間をつくる。整備すれば6月には芽吹きが見られ、3〜5年後には材料として活用できる成熟竹へと育ちます。

“チクササイズ”で生まれる楽しさと達成感

  • 約10人が1時間集まって整備すると目に見える成果があり、多くの参加者から「気持ちいい!」「運動になる!」と好評。そのユニークさから「チクササイズ」として親しまれています。まるでジムに行かずに、竹林で身体も心も整う活動です。

竹を通じた地域との関わり・拡がりの想い

  • 身近にある素材──竹を活かすことで、日常の中にちょっとした非日常が生まれると語る樋口さん。未来には「鎌倉全体で竹林を再生し、竹を楽しむ人が増える、竹が根付いた街になっていくこと」を描いています。

活作品の紹介とその魅力

  • バンブーロールコラボの竹かご
    リビングに映えるトイレットペーパー用バスケットを紹介。丸みのある手編みで一つひとつ表情が異なり、完全受注生産で竹林から材料を選び出すという徹底ぶり。使うほどに色味も変わって味わい深くなります。
  • 日常に溶け込む竹工芸品
    小鍋やコーヒードリッパー、グラスなどを収納するエコな竹製キッチン雑貨も紹介。使い込むほどに風合いが増し、竹工芸の魅力と手仕事の温もりが伝わります。
  • ランドリーバスケット(日用品)
    家族分の洗濯物が余裕で入るサイズで、使い勝手も抜群。家庭の風景に寄り添う機能美が光ります。

樋口さんが語る、竹部が目指す「暮らし」と「学び」

  • 理想の姿
    「地域に根ざしつつ、それぞれの個のつながりを大切にしながら暮らし、働き、創造する姿」が自分の理想だと語られます。その上で竹を通じて「個人が自立しながら共に支え合う社会」が竹部活動の目指すものです。
  • 学びとは?
    樋口さんは「学びは日々の中で、人と関わり、触れることで得られること」と語ります。書物からの学びもあるが、人々の視点や価値観との出会いこそが日常を豊かにし、自分を育ててくれると実感しているとのことです。

竹林が再び光を取り戻すプロセスは、まるで人と地域が再びつながることのよう。何気ない日常の中にこそ「変化」や「豊かさ」の種があり、その種を育てるのが鎌倉竹部という活動です。

ぜひ、動画で竹林の息づかいと手仕事の温もり、人と人のつながりが生まれていく空気を感じてください。自然の力と共に暮らしをつくるその瞬間を、あなたの目で確かめてください。

終わりに

「鎌倉のひとに学びつながる」では、地域で活躍するローカルヒーローたちを数多く紹介しています。暮らしや文化を支える人々のストーリーに触れることで、鎌倉のまちをもっと身近に感じていただけるはずです。ぜひこちらのサイトもご覧ください!

👉 鎌倉のひとに学びつながる

鎌倉のひとに学びつながる

鎌倉で元気に活動する魅力的な人たちを、山崎奈々絵さんが市民目線でインタビューし、その思いや活動を動画で伝えるメディアです。2021年から独学でスタートし、動画は200本を突破。取材の輪はママ友から始まり、地域へと広がっています。「地元の気になる人の話が聞ける、身近な学びの場」を目指し、鎌倉の今と未来を記録し続けています。(鎌倉サーキュラーアワード2024認定)

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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