防災コラム「正解のない防災を自分ごとで考える」

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かまくら暮らしの防災術 第1回レポート|テーマ:非常時の持ち出し品を見直そう

2025年9月18日、鎌倉・NIHO kamakuraで「鎌倉暮らしの防災術」第2期の第1回が開かれました。今回のテーマは「非常時持ち出し品(パック)」について。参加者7名が集い、自分自身や家族の状況に合った“リアルな備え”を語り合いました。

講師は、アウトドアライフアドバイザーの寒川一(さんがわ・はじめ)さん。自らの防災パックを開きながら、「これが“私”という人間そのものです」と紹介。中には、ライフジャケットや止血用バンダナ、LEDライト、携帯トイレなど、ユニークで実践的なアイテムが並びます。

参加者からは、「ペットがいるから避難所に行けない」「停電時はトイレが一番困る」「高齢の親と一緒に避難できるか不安」など、自分にとっての“最適な選択”とは何かについて共有。特に在宅避難派・避難所派・動けない高齢者を抱える方など、多様な立場からのリアルな声が飛び交い、それぞれのライフスタイルに合った備えのあり方を改めて考える機会となりました。

この会の特徴は、「正解のない防災」を掲げていること。市販のセットをそのまま持つのではなく、「誰と・どこで・どう過ごすか」によって備えは変わるという視点が徹底されています。

「買ったら安心」ではなく、「自分で優先順位を決められる感性を育てる」ことが大切──。災害時こそ心にゆとりを持ちたいもの、“おしゃれに、楽しく、かっこよく”防災備品を用意するアプローチも紹介されました。防災をネガティブに語るのではなく、ポジティブなライフスタイルとして根付かせようとする文化的な試みにもなっています。

参加者の声と次回への期待

  • 「市販の防災セットだけじゃ不安になった。やっぱり中身を見直したくなった」
  • 「災害=不安ではなく、“ちょっと楽しみに思える要素”を入れるのが新鮮」
  • 「家族に障害者やペットがいると備えが大きく変わると改めて実感」

参加者からは、実際に自分で用意した防災パックを披露する人も多く、「自分の備え」を見せ合うことで、新たな発見や学びが生まれていました。

次回は、車椅子のキャンパーもお招きして、防災への多様性を考えたり、当たり前に存在する電気・ガス・上水道のインフラに頼りすぎず、オフグリッドで生活する方法を「衣食住」とアウトドアの観点から見直して、いざという時の命の優先順位を学びます。

〜イベント概要〜
開催日時:令和7年9月25日(木)18:00~20:00
場所:NIHO kamakura (鎌倉市御成町11-12 2F) https://niho.life/
参加費:2000円
参加人数:10名

■寒川一プロフィール
 アウトドアライフアドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、メーカーのアドバイザー活動や、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。とくに北欧のアウトドアカルチャーに詳しい。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動を積極的に行っている。
著書に『新時代の防災術』『「サボる」防災で生きる』『これからのキャンプの教科書』他


◾️さんがわ せつこ
アウトドアの知恵を生かした災害時にも役立つ料理をメディアやワークショップなどで伝える。北欧の暮らしのエッセンスをレシピにも取り入れている。

予定しているイベント一覧
それぞれの備えを考えよう(個人の必要なものに焦点をあて、非常時持ち出しパックをつくる)
アウトドア防災の可能性(衣食住、オフグリッド、生きる優先順位などを学ぶ)
③体温をどう守るか(レイヤードシステム、寝袋、マットなど学ぶ)
④アイデア防災クッキング1(実用性のある防災料理をつくる) 
⑤水の確保(水の知識、浄水器の正しい使い方などを学ぶ)
⑥安全に火を取り扱う(安全な火おこし、焚き火、有用な火器の取り扱うをフィールドで学ぶ)※
⑦アイデア防災クッキング2(実用性のある防災料理をつくる)
⑧トイレ問題(使い捨てトイレ各種実験、衛生問題を語り合う)
⑨楽しいロープワーク(日常で実用性の高いロープワークを学ぶ)
⑩シェルターづくり(ロープ、シートで森でシェルターをつくってみる)※
⑪鎌倉の地形を学ぶ(ハザードマップや等高線などから鎌倉独自の地形を学ぶ)
⑫役立つ防災アイデア(日常の小さなアイデアからキャンプにも役立つアイデアまで、みなで共有しましょう) 

防災を「暮らしの一部」として取り入れたい方にとって、この連続講座は、新しい学びと気づきの宝庫です。参加したいものだけでも参加できるので、気軽にご連絡ください。

受付担当:上岡 kamioka@kamakura-fudousan.com

かまくら暮らしの防災術

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この記事を書いた人

こんにちは、上岡洋一郎です。
鎌倉生まれ育ちの36歳、ハウスメーカー営業、不動産投資会社を経て、不動産屋さんをやっています。不動産を通してこの地域がもっとワクワクできないか、いつも模索しています。

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