みなさんは、「こんな暮らしをしたいけれど、何から始めたら良いか?」と思ったことはありませんか。
- お互いを尊重し、自分が安心していられるような、多世代のコミュニティで暮らすには。
- プライバシーやほどよい距離を保ちながら、気の置けないご近所関係ができないだろうか。
- 一人や小さな家族で、何もかも所有したり背負ったりせず、地球にできるだけ負荷をかけずに暮らすには。
ニュージーランドのオークランド郊外にアースソングというエココミュニティがあります。1992年にスタートしたこのプロジェクトはパーマカルチャーの考え方、設計手法を取り入れながら、1999年に建設が始まり、全32世帯のコウハウジングとして整備されました。環境配慮型の住居とコモンハウスを兼ね備えた互助的なコミュニティは非常に示唆に富んでおり、これからの私たちの暮らしの未来像を指し示しています。
このプロジェクトの構想、企画段階から関わってきた建築家のロビン・アリソンさんは、このアースソングを題材として、コウハウジングの立案、運営、技術的手法などに関するセミナーを開催しています。
2023年に初めて日本向けに開催し、好評を博したウェブセミナーの第2期として2025年2月から開催します。今回は、日本国内にコウハウジングのネットワークを広げていくため、全4回のウェビナーに加えて、開校式と交流会を実施します。
暮らしてみたい方、興味がある方はもちろん、具体的にプロジェクトを立ち上げたいと考えている方もこの機会にご参加ください。
第1期メンバーは、セミナー終了後に有志でニュージーランドを訪問し、アースソングに滞在、コウハウジングの暮らしを体験してきました。
セミナー運営メンバー、第1期参加者からのメッセージ
- エコロジカルで互助的な暮らしを育む場のつくり方のノウハウが詰まっています。ご興味のある方、実践したい方など是非多くの方に聴講いただけると幸いです。(アースソング在住 神谷ユキさん通訳)
- コウハウジングに興味ある、住んでみたい、作りたい!と思っていて、何から最初の一歩を踏み出せばいいかわからない方も、ぜひご参加ください〜。相談できたり、想いを共有できる仲間ができますよ。 ロビンさんのアースソング立ち上げからの濃いお話や、通訳の神谷さんの住人としての目線もとても興味深く、本だけではわからないお話もたくさん聞けました。質問に直接答えてくださるのもオンラインのいいところですね!(櫻井百子さん 第1期)
- 2019年にEarthsongを訪れた時は衝撃的でした。エコな暮らしとコミュニティがここまで現実になっていて、しかも郊外という都市生活から離れすぎていない場所は、他に見たことがありませんでした。 コミュニティの価値が見直されている昨今ですが、そこにエコな暮らしを加えて両輪で回していく工夫は、自分のプロジェクトを進める上でとても参考にしています。 (石井光さん 第1期)
- 多人数で話し合ってものごとを決定する際に、誰もが意見を言って民主的な意思決定をしたくてもなかなかうまくいかないモヤモヤがある。Earthsongのコミュニティで長年実践されてきた「議論」と「意思決定」をコンセンサスで進めていくあり方・方法は目からうろこ。是非学んであなたのコミュニティでも実践してみてください。(カリノミエさん 第1期)
【各回の概要】 全6回 開校式+ウェビナー4回+交流会
▶2月2日(日)14ː00~16ː00(会場またはオンラインを選択)
開校式/オリエンテーション
オリエンテーション、世話人(ホスト団体)紹介、日本の事例紹介、参加者顔合わせ
▶2月16日(日)9ː00~12ː00(オンライン)
コウハウジングとは/ウェビナー1
コウハウジング入門~持続可能な暮らしの豊かさを生み出すハウジングとは
▶3月9日(日)9ː00~12ː00(オンライン)
対話の技術/ウェビナー2
コミュニティの運営と効果的なグループの意思決定の方法
▶4月13日(日)9ː00~12ː00(オンライン)
建築設計とコミュニティデザイン/ウェビナー3
コミュニティによるコミュニティのためのデザイン・社会的・環境的課題への対応
▶5月11日(日)9ː00~12ː00(オンライン)
プロジェクトデザイン プロセスデザイン/ウェビナー4
プロジェクトの計画手法・ビジョンから実現まで
▶6月15日(日)14ː00~16ː00
交流会/ネットワーキング(会場またはオンラインを選択)
参加者交流、振り返り、参加者発プロジェクト募集
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※開校式/交流会の会場は、ホスト団体が主に活動する4地域を予定しています。
①北海道札幌市 ②東京都多摩市 ③神奈川県藤沢市 ④神奈川県相模原市藤野
※本セミナー参加者向けのオプションとして、複数のエクスカージョン(特別見学会)を予定しています。
企画が決定次第、順次ご案内いたします。参加には別途費用がかかります。
【期間】2月中旬~5月下旬
【予定見学先】コウハウジング事例(里山長屋、ちっちゃい辻堂、コレクティブハウス聖蹟・本町田ほか)
【講 師】
ロビン・アリソン(Robin Allison)建築家
アースソング(Earthsong Eco-Neighbourhood) のスタートメンバーであり、建設時にそのコーディネーターを務める。また、環境的、社会的に持続可能なコミュニティをつくる住宅に関する指導的な役割を果たしている。コハウジング運動を主導しており、コミュニティの設計やプロジェクトマネジメントの分野で幅広い経験がある。
(参考)
アースソング(Earthsong Eco Neighbourhood)
ロビン・アリソン著『COHOUSING FOR LIFE』(2022)
【参加費】
開校式、交流会を含む全6回 40,000円(※学生割引あり)
※大学・大学院・短大・専門学校に在学中の学生は参加費が半額になります。4名限定。
※ウェビナー1~4の各回については、当日参加できない場合は録画視聴が可能です。
【定 員】
22名
【運 営】
Robin Allison – Developing Sustainable Community
【協 力】
NZアースソング・コウハウジングセミナー運営委員会@日本
世話人 山田貴宏(ビオフォルム環境デザイン室 主宰)
石井光(ちっちゃい辻堂 大家)
狩野三枝(NPO法人コレクティブハウジング社 理事)
櫻井百子(アトリエmomo 主宰)
齊藤太朗(ワーキングホリデー中にEarthsongに数ヶ月滞在)
【問合せ】
NPO法人コレクティブハウジング社 事務局 佐藤
peatixのフォームから【主催者へ連絡】を選択し、お問い合わせください。
【事前説明会】
オンラインにて無料説明会を開催します。
セミナーについて確認したいことがある場合には、事前説明会にご参加ください。
①説明会(日曜午前):12月8日(日)9ː00~10ː00
②説明会(平日夜間):12月10日(火)20ː00~21ː00
事前説明会URL:https://nz-cohousingseminar25-info.peatix.com
【ウェビナーの内容について】
コウハウジングとは ウェビナー1:コウハウジング入門~持続可能な暮らしの豊かさを生み出すハウジングとは
多世代の多様な隣人がつながりを持てる暮らしは、互助的関係を生み、より持続可能で楽しいものです。コウハウジングは、自律性と健全なつながりを両立させる生活コミュニティを計画し開発する人々にとって、実用的で十分に試されたモデルです。また、リタイアメント・ビレッジよりもより良い選択肢を求める高齢者の自主運営型のコミュニティにも最適なモデルです。スカンジナビアとアメリカを中心に、世界中に、何千もの成功したコウハウジングコミュニティがあります。ニュージーランドにも西オークランドのラヌイに、Earthsong Eco-Neighbourhoodがあります。
ここでは、アースソングとコウハウジングモデルを紹介し、都市部、郊外、農村部でのコウハウジングの事例を数多く紹介する予定です。
対話の技術 ウェビナー 2:コミュニティ運営と効果的なグループの意思決定の方法
エンパワメントされた人々が、コミュニティの利益のために協力すると、膨大な創造性と強さが発揮されます。合意による意思決定は、グループ内の技量や見通しを引き出し、全員が支持できる方法を見出すもので、多くの場合、個人が想像したり達成したりできることを超えています。しかし、効果的なコミュニティ運営をするためには、基盤となる組織構造や合意事項が重要となります。
ここでは、アースソングがプロジェクト開発中、そして現在も続くコミュニティの活気ある生活の中で、非常に役立っている「色付きカード」を使った合意形成による意志決定の方法など、これらの構造とプロセスを紹介します。
建築設計とコミュニティデザイン ウェビナー 3:コミュニティによるコミュニティのためのデザイン – 社会的・環境的課題への対応
物理的なデザインは、コミュニティを作り出しさえしませんが、コミュニティの可能性を大きく広げたり、阻んだりします。意図的なコミュニティデザインはコウハウジングに内在しており、配置計画や共用の空間・設備といったマクロな問題から、個性と全体的な一貫性、プライバシーと交流、多様性と包括性といった微妙な関係まで、幅広い範囲に及びます。また、太陽の方角、素材、サービスといったエコデザインの問題も、快適さやつながり、ランニングコストに大きな違いをもたらします。
ここでは、コミュニティのためのデザインの重要なポイント、そして社会デザインと環境デザインの両方を向上させる相乗効果についても説明します。グループが自らのコウハウジングコミュニティをデザインすることは非常にやりがいがあることで、このセミナーでは主要な共同設計手法についても説明します。
プロジェクトデザイン、プロセスデザイン ウェビナー 4:プロジェクトの計画手法 – ビジョンから実現へ
コウハウジングは、熱心な人たちが数年かけて協力して作りあげるもので、幅広い課題とステップがあり、気が遠くなるかも知れません。しかし、たくさんのグループがこれらの手順を経て、コウハウジングプロジェクトを成功させています。
ここでは、グループのビジョンづくりから、メンバーシッププロセス、意思決定、共同設計、法的・財務構造、その他の開発問題まで、重要なステップのいくつかを紹介します。そして、Earthsong Eco-Neighbourhoodの開発コーディネーターとして培ってきた経験から、新しいグループのコミュニティ形成や近隣関係づくりにおいて、時に激動の波を理解し、乗り越えていくための鍵となる学習やプロセスについてお話しします。この旅も目的地も、とても価値のあるものなのです。
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